小児歯科・治療に入る前に・・

歯科の治療は誰でも怖いものです。まして小さいお子さんになるとなおさらだと思います。当院では、・3-5歳くらい・歯科治療が初めて・怖がり、人見知りというお子さんを対象に、実際に歯を削る治療の前に2,3回来院してもらって、治療の練習を行います。

目指すところ
・ 信頼関係を築くこと。
・ より良い人間関係を築くこと

初診
・ 受付で問診表1を記入してもらう
・ カウンセリングルームに親と子両方入ってもらう
・ ユニットで診査
・ Bコース(かめコース)の場合
・ 問診表2を問診しながら記入する。

〇練習(2回してから慣れて治療に入る場合)
目的
・ 声を出させる
・ やりたくなければやりたくないで、「やりたくない」という言葉を引き出す。
注意
・ こちらから何かを伝えようとしない。
・ ただひたすら心をオープンにさせるようにする。
・ 喋ってもらう、というのはとても大変なことなので、言葉が出なくてもスタッフは落ち込んだり、患児のせいにしたりしないようにしましょう。
・ 子どもは歯科治療で誉められたいと思っていない場合は、誉めすぎるとしつこく感じるようです。「頑張った」「偉かった」という上からの評価ではなく、「どうだった?」「そうなんだ」という共感が望ましい。誉めるなら、着ている服とか、友達と遊んでどうだったということとか・・・。

来院前
・ ユニットを倒してカバーを掛けておく
・ ライトの部分と、ハンドピースの部分におもちゃを飾る
・ 好きなキャラクターのグッズをあらかじめ用意しておく。

来院
・ 時間はバラバラでも良いが、全員が同じ視線で挨拶をしよう
・ 受付は前回母子分離の話をしているので確認する。前回、コンサル後に家に帰って考えが変わることがあるのですべてのケースについて確認する。許可がでている場合は子どもだけで入ってもらう。
・ 迷っている方には「お任せください」と自信を持って伝える
・ プレゼントを渡してよい子には最初からちらつかせる。上手に出来たら、ではなく、終ったらあげるよ、と伝える。
・ 厚着をしていたら脱がせる。
・ トイレを済ませてもらう

ユニット
・ うがいしましょう
・ ボイスコントロール法
・ 水鉄砲(3WAYシリンジ)で水を出させる。
・ 溜まったコップから掃除機(バキューム)で吸わせる
・ 口腔内診査(見るだけ)何度か「見る→起こす→うがい」を繰り返す。
などなど。拒否反応の強い子は最低限ここまで
・ 水を数滴口の中にたらす
・ バーの付いてないジェット機(5倍速)で口の中で回す。
・ 口の中に溜まった水をバキュームで吸う。
・ 笑気を鼻に付ける
・ 鏡で見てもらう
・ 嫌がる子には直接話しかけずに周囲の人たちだけで会話をしながら、こちらの意思はそれとなく伝える。

注意・色々触らせるが、歯科用キャビネットの上は触らせない

終わり
・ プレゼントをあげる(できなくてもあげる)
・ 親には「上手な子どもも最初はみんな同じでした」「おうちに帰ったら、優しい先生でよかったね、と言って下さい。お母さんがそう言えば、子どももそう思うようになりますよ」などと伝える。

2回目
目的
・ 次回から行う治療がどこまで可能なのか見極める
・ よりコミュニケーションを取る
・ 子どもから話し出すような話題を振ってみる

ユニット
1回目に加え、、
・ 可能なら少し削る。
・ 可能なら前歯の小さいC1にCR充填する。ただし無理をしないこと。

終わり
・ 秘密を共有する関係の成立(秘密でもう一つご褒美をあげる、誰にも言っちゃダメだよ)

治療
・ 治療の予約の際にも上のようなことは行います。
・   必要なら3回目の練習を行います。
・ 治療時間が長くなったら、子供向けの音楽を流すなど、気をそらす工夫をする。
・ 途中から嫌がってくると体が硬直してくるので、手をブラブラさせたりする。


というような流れで行います。もちろん急ぎの方や、すぐに治療可能なお子さん治療に入ります。C2までのむし歯なら、おそらく大丈夫と思いますが、神経に達する大きなむし歯の際は注意が必要です。