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2009年09月25日

 ■ 歴史からの発想 (日経ビジネス人文庫) 堺屋 太一

歴史ネタが続いていますが、実は学生時代は社会科が足を引っ張ってました。藤田です。profile.jpg

賢者は歴史に学ぶと言います。しかし歴史は段階的に発展するので、繰り返すものではありません。では歴史から何を学ぶのか、それは変わらない「人間の本性」です。人生は常に答えのない問題を相手に模索していく旅である。歴史上の人物の苦悩を自分に置き換えてリアルに読めば歴史は楽しい。

なんていうことが、冒頭に書かれています。自分に置き換えて、つまり、自分の会社をどうするか、信長が現代の会社の社長だったら・・なんていう視点で捉えています。堺屋氏の組織論は「トップ」「ナンバー2(補佐役)」「スタッフ(参謀)」「ライン(司令官)」という4つで構成されています。トップの理想は信長のような“唯目的的評価”で、補佐役は決してトップを狙わない秀吉の弟・秀長、参謀は秀吉存命中の石田三成なんだそうです。

それぞれの4つの要素は本文中に詳しく解説があるのですが、その中で面白かったエピソードを一つ。
日本人の英雄観として、最後まで成功した人を英雄と見ずに、どこか不運な影を持つ人を英雄視する傾向にあるそうな。成功者の武田信玄だけが英雄では面白くないから、参謀に山本勘助を創造した・・・。確かにそうかも。

ビジネス書であり歴史書でもあり。読み応えたっぷりでした。

投稿者 fujix : 2009年09月25日 19:09