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2009年09月14日
土曜は歯科医師会の新人会員研修に行きました。労務から安全管理まで多岐に及ぶ研修でした。
さて、訪問診療を行うようになって、介護の分野の本を読むようになったのですが、最初にNHKの介護講座にも出ている三好春樹さんという方から入りました。実際に講演を受けたのがきっかけです。おもしろおかしく実際の例を挙げながら書かれてあるんですが、実地体験の少ないまま読んじゃうと、まあそんなものなのかなあと思いつつ、感想面白かったで終わっていました。
しかし、このコラボレーション本でその凄さを実感しました。芹沢俊介氏が観念的なことを書いた後、三好春樹氏が具体例を出してくれます。また逆に三好氏が身近な例から問題提起した後、芹沢氏が解説してくれています。これが見事なまでに調和してます。
例えば・・する(doing)に価値基準を置いて生きているがだんだんある(being)つまり存在そのものという場所へ戻っていく。発達・拡張は「ある」からの離脱・追放で、交代・縮小は「ある」への着地・回帰であると。・・これだけ読んでもなんのことかわかりませんよね。このことを具体的な実例が挙がるんで、なるほど!になっちゃいます。
また、芹沢氏は育児に関する本もたくさん書かれていますが、介護ケアと子育てを絡ませています。
子どもの無意識が荒れる。すなわち、「いまここに 安心して、安全に、安定的に自分は自分である」という感覚がもてないのはなぜか?という育児の問題から、古きよき時代の共同体に戻れば解決することもあるだろうけど、社会は逆戻りしない。しかし人間は逆戻りする。という老化の問題までの中に共通項が見出されています。吉本隆明氏の引用部分が印象的でした。
読後は世界が広がったような感じになりました。
投稿者 fujix : 2009年09月14日 19:43
