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2009年03月20日

 ■ 時間の止まった家

直方青年会議所で市長のマニフェストを検証する大会を開催していまして、そのためのお勉強のために市役所の方に来ていただいて出前講座を開いています。

参照
出前講座について http://www.city.nogata.fukuoka.jp/demaekouza

昨日は福祉関係の講座で、非常に興味のあるところだったんですが、その中で独居老人や障がいのある方への「見守り」という言葉が出てきました。

ちょっと話は飛びますが、当院は在宅療養支援歯科診療所に認定されているのですが、それに認定されたら算定が可能になる歯科保険の項目の一つに、「(訪問診療が必要になるような)寝たきり(またはそれに近い)後期高齢者で、かつ介護保険を受けていない方」に適用するとされている項目(点数)があります。(明文化されていないと思いますので、詳しくは書きません)。一般の診療所ではその項目は算定できませんので、メリットになると思いますが、「寝たきりの後期高齢者で、かつ介護保険を受けていない方」というのがいまいちピンときませんでした。そんな方が存在するのかな、というのが正直なところでした。

ところが、実際はいるのです。寝たきりもしくはそれに準ずるような状態で、介護保険を申請すれば間違いなく通るとしても、申請していない方。役所の方や近所の方が勧めても、放っておいて欲しいと言われる方。役所の方や民生委員の方が一生懸命介入しようとしても、本人にはいろんな気持が混在しているようです。そういうことを今まで知らなかった自分が恥ずかしく思います。

ここまで読んで、ピンとこない方は、次の書籍を参照ください。

2000年に始まった介護保険は、全国挙げての「介護スタンダード化」の試みだった、と書かれていますが、スタンダードが見落としてしまった方々、数としては非常に稀なケースなのかもしれませんが、ある時点から「時間を止めてしまった方々」の暮らし、というのが、実際にあるということを知ることができます。

先の出前講座では、ご近所の方の見守りをひたすら続けている一般の方も参加されていて、大変勉強になりました。私も今すぐは難しいかもしれませんが、そういうことができる人間にならないといけないと思います。

介護の現場にはまだまだ勉強しなければならないことがたくさんあります。
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投稿者 fujix : 2009年03月20日 19:44