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2008年12月16日
みなさんが今もお使いのシャープペンシルの名前の由来をご存知でしょうか?タイトルがネタばれですが、シャープの創業者である早川徳次氏の発明品なんです。早川氏は芥川龍之介と幼少時代を近所で過ごし、松下幸之助らと同じ世代で戦後日本の復興に貢献した事業家ですが、その生い立ちをある本でちらっと読んで感動し、じっくりとタイトルにある書籍を読んでみました。
2歳で養子に出され、そこの10も年が違わない継母からはめちゃくちゃにいじめられ、便所に落とされたこともあったそうです。継母から逃げるかのように丁稚奉公に出るのですが、継母はそこにも小遣いをせびりにやってきます。少ない給料の中から継母にお金を渡し、貯金をします。当時はそんなに珍しくない話だったのかもしれませんが、今では考えられない話です。奉公先の親方が仕事中の事故で休職した際、貯金の中から親方にお金を渡します。この親方にはのちのシャープとなる早川電機創業の際には社員寮の管理人として生涯に渡ってお世話をしています。
自分が養子だったことを知ってからは本当の兄弟と巡り合い、早川兄弟商会を設立しました。肉親の縁が薄かったからこそ大事にしたい絆だったのでしょうね。こんなにつらい人生を重ねながら、発明に挑戦し続け、戦後の混乱期をラジオやテレビを開発して早川電機を大きくしていきました。
冒頭のシャープペンシルは関東大震災で被害に遭った際、大阪の会社にその権利を売り渡したのですが、その後一度トラブルになった後も、相手を許して将棋の相手として友達付き合いを続けたそうです。上場の際には働いてくれた社員に株を買わせてみんなで分かち合って現在の(株)シャープになりました。シャープが大企業になってからも障害者の働く場所を作ったり、社会貢献事業にも事欠きません。
うちにもシャープの家電がいくつかありますが、シャープの創立にこんなドラマがあったとは夢にも思わず。家電を使うときにも感謝の気持ちを持ちたいものです。
投稿者 fujix : 2008年12月16日 14:14
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