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2008年09月11日
ヘルスプロモーションでは個々の自立がテーマとして挙げられますが、そのプロセスにはいろんなサポートが不可欠です。しかし、現代社会ではサポートのあり方も多様で、助ける側からだけの視点では、知らずのうちに「押し付け」になっていることもあるようです。
サポートに特化した福祉の現場では、助けられる側の立場で考えられることが少なく、常に助ける側の話題しか上がりません。そしていざ自分が実際に助けてもらう側になった時、福祉の対象になることや人に助けてもらうことに抵抗があるのも事実です。
本書では、福祉の現状の問題点を指摘しつつ、福祉嫌いを変えるための本音の発想を多角的に考察しています。その中でサポートのあり方についても述べられているのですが、「助ける」と「助けられる」は全く違う別種類の技術だとしています。助ける側の理論だけでは助けられる側は語れません。助ける助けられる、という「助け合い」にはたいへんなテクニックが必要なようです。この解消のために、助ける練習さらに、助けられる練習を積まなければならないと言います。小さなことでもすぐに助け、助けられ、助け癖をつけたり、というようなことから始めていきます。
また、「助けられ方」についても取り上げられています。「助けられ上手」な方も存在していて、自分が抱えている問題の主役は「わたし」であるという認識の元、迷惑を掛け合える関係づくりまで人間関係を発展させています。
さらに、普段助けられる側の人に助ける方に回ってもらう、例えば認知症の人が、同じ認知症の人のところにボランティアで行って、自分の体験を話すなどの福祉の工夫の紹介もありました。
寝たきりになってもいい人生だったと振り返られるようなところにまで、豊かな福祉を作り上げていきたいものですね。
投稿者 fujix : 2008年09月11日 06:38
