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2008年08月10日

 ■ 甲子園と野球と博士

小学校、中学校、一つ飛んで大学で野球部だった藤田です。profile.jpg北京五輪も始まりましたが、夏の高校野球も熱いですね。地元の飯塚高校は惜しくも敗れましたが、県予選では母校の鞍手高校がベスト8まで残り、盛り上がりました。

甲子園では、往年の名監督、名選手のニュースが相次いでいます。箕島高校で18回引き分け再試合を制した尾藤監督は、箕島高校のあとも監督要請が跡を絶たなかったそうですが、自分の教え子を愛するあまりすべて断っていたそうです。もちろん現在も元気で、日経ビジネスの「有訓無訓」に出てました。元気と言えば、常総学園の木内監督が77歳現役監督で甲子園に戻ってきました。一方で、オリックス清原は現役引退を示唆、かつて憧れだった選手だけに淋しく感じます。

さて、そんな野球好きの方々におススメの映画があります。小川洋子原作の「博士の愛した数式」です。

これがまた素晴らしい。シングルマザーの家政婦とその10歳の息子、記憶障害で80分しか記憶が持続しない数学の老教授の心のふれあいを、数学と野球を絡めて、ゆっくりしたテンポで描いています。

作品の中で、「虚数」「友愛数」「双子素数」といった数学用語がさりげなく解説されるのですが、その中で「完全数」つまり、「その数自身を除く約数の和が、その数自身と等しい自然数」が出てきます。2番目に小さい完全数である「28」を、阪神タイガースのエースだった江夏豊の背番号で、記憶障害の博士はしみじみと江夏の思い出を語ります。私の知る江夏は「江夏の28球」のあたりですが、阪神時代はマンガ「男どアホウ甲子園」で読みました(笑)

数学が好きでない方も楽しめる映画です。原作者の小川洋子さんは、数学に関する著作がたくさんありますが、どれも読みやすく楽しいです。中でもちくまプリマー新書の世にも美しい数学入門は、作家の新田次郎と藤原ていの息子にあたる数学者、エッセイストの藤原正彦氏とのコラボで、数学や数学者に対する蘊蓄がたくさん出てきます。

読んでいくうちに、いつの間にか数学の奥深い世界にはまっていきます。2人の作品はこれからもチェックしていく予定です。

投稿者 fujix : 2008年08月10日 09:17