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2006年12月14日
続きです。本書では豊かな社会という観点から、労働、住宅や地域環境、社会保障などを取り上げています。
労働に関しては、なにはともあれ、労働時間の短縮です。また労働のあり方を共存と福祉をひろげるようなものに変えるべきだと著者は言います。つまり、労働の喜びを感じられる職場、とか人間性の尊重、共存の原則というもので、オートメーション化、機械化により、人びととの共存、自然との共存を妨げている要素になっているようです。
日本人は労働時間も通勤時間も長く、いつも時間に追われています。ストレスや寝不足も多いと思います。もともと「八時間労働」というのは、1日24時間を三等分したものを、
1働く時間・・・・・・・・・・勤務時間、通勤時間
2生理的生活時間・・・睡眠食事など
3文化社会的時間・・・レクリエーションなど
に分けて、三つとも必需なものだということからきているそうですが、明らかに働く時間が他の時間を圧迫していますね。
この点は当院(の労働環境)でも考えていきたいと思っていますが、ネパールで感じたことをちょっと。ネパールは貧しい国ですが、人々は豊かな時間を過ごしていると思います。人々の時間の流れがゆっくりで、一つのことを時間をかけてじっくり取り組んでいますし、なにもせずにぼーっとしていることも多いです。
このように、何かをすることと同時に、何もしないことの価値が認められているのも、また豊かなことではないかと思います。近所の人と井戸端会議をしたり、畑で何かを栽培したり・・・。現代日本では失われた時間なのかもしれません。
続きます。
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その1
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その2
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その3
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その4
投稿者 fujix : 2006年12月14日 10:50
