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2006年12月13日

 ■ 「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その1

岩波新書の「豊かさとは何か」暉峻淑子著を読みました。私の活動拠点であるNPO法人ウェルビーイングという予防歯科の研究会で、日ごろ「幸福」とか「QOL」ということを、学んでいるんで、その延長です。

その中にこんな一文があります。「日本は経済大国であるが、豊かな国ではない。」・・なんとなくわかりますね。豊かな生活とはカネやモノだけではありません。大金持ちやなに不自由ない王様の不幸な物語は、貧乏な人の不幸な物語と同じくらい存在するようです。また、伝染病や戦争や公害や社会の混乱はどんな大金持ちにも襲ってきます。豊かな社会を作り出すためにまず社会的に必要なものは、社会保障や自然環境、公共の福祉ではないかと著者は言います。

確かにそうですね。しかし現在の日本は全くこのことと逆のことをしているようにしか思えません。制度を変えることは容易ではないですし、一開業医ができることは限られていますが、諦めずにこの問題を考えることが大事だと誰かが言っていました(誰か忘れましたが、netで見た記憶が・・)

有史以来、日本ではモノとカネは、経済価値をさらに増やすためにのみ使われてきました。モノとカネを福祉のために使う習慣が、日本には全く根付いていません。「富を貯めるとは各個人の蔵にモノを貯めることではなく、大地を豊饒に自然を豊かに、自然の中に富を貯めることだ」と言ったのはアイヌの人々だそうですが、豊富とか豊饒という言葉は元々は地球的な豊かさ、なるべく多くの種が共存していることを意味しているそうです。

これからは、モノとカネがあれば幸せだというのではなく、人間の方から豊かな社会を決めていかないといかない。ということのようです。

では、人間の方から何をどう決めていくのか、次回に続きます。

「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その1
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その2
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その3
「豊かさとは何か」暉峻淑子著 岩波新書 その4

投稿者 fujix : 2006年12月13日 14:33