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2006年03月06日

 ■ 年齢・用途に応じたフッ化物製剤の使い方
○フッ化物応用にあたっての基本知識
●家庭と臨床で応用されるF局所応用は大きく2つに分かれる。
その1・高濃度F(フッ素塗布)→歯科医院にて、年に数回。
   2・低濃度F(フッ素入り歯磨剤&フッ素洗口)→家庭や学校にて、毎日。

幼児(1~3歳児)へのF応用

★幼児は、洗口動作や嚥下のコントロール能力が十分ではなく、F歯磨剤とF洗口が応用できない。
そのため
F液ブラッシング、またはその代替法+F塗布(歯ブラシゲル法→一般法)の組み合わせを応用する。

○ 自宅でのF応用(F液ブラッシング、またはその代替法)
☆ F液・・NPO法人wellbeingより購入「シュッシュF」
・洗口が出来ない低年齢児に有効。
・ F液の保存期間は溶解水の水質によって左右されることがあり、注意

★ F液ブラッシングの代替法
・Check-Up foamの使用
・Check-Up foam・・泡状でありほとんどが空気であるため、歯ブラシ一杯につけたとしても使用F量を制限でき分散性も高い。


○4~5歳児に対するF応用のポイント
●4~5歳児への適当なF局所応用には
1 塗布
2 F歯磨剤によるブラッシング
3 F洗口。F洗口のできない幼児にはF液ブラッシングを勧める。(就寝前の仕上げ磨きにはF液ブラッシングor代替法)
●歯磨剤を飲みこまずにブラッシングでき、洗口が出来れば歯磨剤を勧める。

~使用方法の指導例~ ※当院で使用のもの
方法 成分・効能 商品名
950ppmFソフトペースト状歯磨剤による単独ブラッシング
・ 低発泡性、低刺激性。試適濃度のF配合。導入用、幼児・学童の単独ブラッシングに適している。
・Dent check-Up Kodomo
950ppmF泡状タイプ歯磨剤によるポストブラッシング応用
・研磨剤無配合、発泡剤少量配合。低香味、低刺激性。導入のための単独ブラッシング応用として、またF液ブラッシングの代替法として。
・Check-Up foam

●F洗口
集団応用の場合は週5日法or週1日法を指導。歯科医院の場合は毎日法を指導。

*時間帯・・昼食後<就寝前の歯磨き後にやるのが望ましい。(有効濃度を保持できるため)
*方法・・・30秒間の洗口ポイントは、口の中全体に洗口液を行き渡らせ保持させること。

○小学生~中学生にかけてのF応用ポイントは延長である。(幼児に対するのと同じ)


成人・高齢者に対するF応用のポイント
●成人・高齢者のう蝕の特徴
・歯冠部う蝕減少 
・若い成人には隣接面う蝕が好発
・歯根面う蝕増加(歯周病による歯肉退縮+唾液分泌減少)
・知覚過敏
→上記の予防にフッ素応用が有効。

●診療室で使われるフッ素塗布剤
NAF APF SnF2
F濃度(ppmF) 9,040 12,300 19,360
う蝕予防効果(%) 29 28 32
塗布頻度 年4回 年1~2回 年1~2回
味 無味 元は苦いが変えている あまり良くない
歯の変色 無 無 茶色っぽく
歯肉への刺激 無 無 有り

●家庭用のフッ素製剤
 ・主要薬剤:NaF(フッ化ナトリウム)、SnF2(フッ化第一スズ)
 ・F濃度:0.02~0.15%

●急性中毒の予防
<5mg/kg・体重 牛乳を飲ませ、数時間経過を観察する(無理に吐かせなくてよい)。
>5mg/kg・体重 1.吐かせる。2.牛乳を飲ませる(Caを多量に含む食品でも可)。3.病院に運び、数時間経過を観察する。
>15mg/kg・体重 救急センターに運ぶ。


 洗口液を大量に飲み込まない限り、起こり得ない。

2001年12月勉強会より
参考文献:歯科衛生士2001(Vol25)5-7月号

投稿者 fujix : 2006年03月06日 08:03