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2006年03月01日

 ■ 青の炎 貴志祐介 角川文庫

主人公が殺人を犯す際、経穴(ツボ)と銀歯に電流を流し、心室細動を起こすという方法をインターネットで発見する。これを実行した際に、「ジュール熱」が発生し、熱で膨張した銀歯が外れてしまい、結局これが発覚の元になるのである。(ジュール熱=導体に電流が流れた時、熱が発生する。ジュール熱Q= IVt)。
 で、実際に銀歯が熱で膨張して外れることがあるかというと、おそらくないと思われる。ただし、この話の中で、殺された被害者はどうしようもない無法者で、乱杭歯や歯槽膿漏がある他、治療費を安くするために安物の「銀のみ」の歯が入っていることになっているから、ありえない話ではない。(実際は金やパラジウムといった金属が含まれています。が、多分無理でしょう)他には接着するセメントの溶解ということも考えられそう。
 主人公が虫歯がなく無心に歯を磨くところが描かれていて、刑事が君は歯医者に行ったこともないんだろう?と詰問するところとか、伏線もうまく張られていて、作品の高い完成度は誰もが認めるところであり、こういう細かいところに目をつけるのは職業病でしょうか??H14.11.23UP

投稿者 fujix : 2006年03月01日 07:12