2009年12月06日
 ■  NHKドラマ坂の上の雲  

NHKのドラマ「坂の上の雲」を2回目まで見ました。TVあまり見ないので、3年見続けることができるか不安な藤田です。本日の2回目はちょうど真之と子規が東大予備門に合格し、自分たちの将来について悩む場面でした。ちょうど自分の大学時代を振り返りながら見ていましたが、私の大学時代は、お気楽なもので、6年ありましたので前半3年間は本当に何も考えることなくぼーっと過ごしてました。今にして思えば勿体ないですね。

「一身独立して国家独立す」という言葉に感銘を受けた真之は、海軍兵学校に入学して自分の道を歩み始めます。私自身は今でこそいろんな人やいろんな言葉に恵まれていると感じますが、この頃は友達と語り合うこともなく、好き放題自由気ままに暮らしてました。ある種幸せな時期ですね。もしあの頃に戻るなら、司馬遼太郎の原作でも読んでおけばよかった・・・。

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写真は1991年に気ままな一人旅で訪れた松山の地です。

投稿者 fujix : 21:43 | コメント (2)
2009年09月25日
 ■  歴史からの発想 (日経ビジネス人文庫) 堺屋 太一

歴史ネタが続いていますが、実は学生時代は社会科が足を引っ張ってました。藤田です。profile.jpg

賢者は歴史に学ぶと言います。しかし歴史は段階的に発展するので、繰り返すものではありません。では歴史から何を学ぶのか、それは変わらない「人間の本性」です。人生は常に答えのない問題を相手に模索していく旅である。歴史上の人物の苦悩を自分に置き換えてリアルに読めば歴史は楽しい。

なんていうことが、冒頭に書かれています。自分に置き換えて、つまり、自分の会社をどうするか、信長が現代の会社の社長だったら・・なんていう視点で捉えています。堺屋氏の組織論は「トップ」「ナンバー2(補佐役)」「スタッフ(参謀)」「ライン(司令官)」という4つで構成されています。トップの理想は信長のような“唯目的的評価”で、補佐役は決してトップを狙わない秀吉の弟・秀長、参謀は秀吉存命中の石田三成なんだそうです。

それぞれの4つの要素は本文中に詳しく解説があるのですが、その中で面白かったエピソードを一つ。
日本人の英雄観として、最後まで成功した人を英雄と見ずに、どこか不運な影を持つ人を英雄視する傾向にあるそうな。成功者の武田信玄だけが英雄では面白くないから、参謀に山本勘助を創造した・・・。確かにそうかも。

ビジネス書であり歴史書でもあり。読み応えたっぷりでした。

投稿者 fujix : 19:09
2009年09月24日
 ■  維新の地・萩へ

連休の最後2日間に萩へ行きました。司馬遼太郎の「世に棲む日々」を読んでたときに、たまたま受けたセミナーで講師の方が、吉田松陰のファンだと仰っていたのを聞き、このタイミングは現場に行くしかないってわけで、宿も取らずに1000円高速でぶっ飛ばしました。

自転車で回れるような地域の中にあれだけの多くの人物が生まれ育ったことにまず驚きます。生誕の地、墓、記念館・・・etc。坂本龍馬や高杉晋作は憧れますが、現実的には私は吉田松陰みたいに実直に生きていくべきかなんていろいろと思案を巡らせました。

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投稿者 fujix : 19:27 | コメント (2)
2009年09月07日
 ■  世に棲む日々 司馬遼太郎

全四巻を読みました。幕末を舞台に吉田松陰とその弟子である高杉晋作を描いた作品です。吉田松陰は生真面目、実直という評価ですが、筆者の司馬氏には作品にしにくかったようで、この作品が初登場だそうです。どちらかというと竜馬や高杉晋作というやや破天荒な人物の方がお好みのようです。そりゃ、小説にはしやすいですよね。

松下村塾はわずか2年ちょっとしか存在しなかったのですが、幽獄でも罪人に教えていたというくらいですから熱心さが伺えます。またその門下生は幕末や明治で活躍した人ばかり、その影響力は素晴らしいモノだったのでしょうね。

一方、門下生の1人である高杉晋作は「おもしろきこともなき世をおもしろく」という句を残して松蔭より2歳若い28歳でこの世を去りました。タイトルである世に棲む日々はこの下に看病していた野村望東尼が「すみなすものは心なりけり」とつけたと言われているところから来ています。これにはいろんな説があるようですが、上の句だけでもインパクトがありますね。

読後の人物観としては突拍子も無い行動力を持った人物という印象を受けました。作品の完成度は高いのですが、「竜馬がゆく」くらい主観的な作品だったらもっと感情移入もあったと思います。また別の晋作本にトライしてみたい気分です。

写真は高杉晋作が挙兵した山口県の功山寺、2003年ごろ撮りました。
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投稿者 fujix : 17:19
2009年02月22日
 ■  竜馬がゆく 司馬遼太郎 その2

1回では書ききれなかったので続編です。過去の話ですから、歴史を語るにはいろんな説があるのは致し方ないかと思います。龍馬の生涯についてもいろんな書籍で解釈が違う部分もあります。

漫画の「おーい!竜馬」では、竜馬と武市半平太に加え、人斬り伊蔵も幼馴染であるという設定で描かれていました。正確なところはよくわかりませんが、エンターテイメントとして面白く演出しているのはわかります。「竜馬がゆく」も作者である司馬遼太郎曰く、「青春小説」(この人物を通して幕末の青春像をかいている あとがき二より)と言い、さらに、日本史が所有している「青春」のなかで、世界のどの民族の前に出しても十分に共感を呼ぶに足る青春は、坂本竜馬のそれしかない、とも言っています。

「竜馬がゆく」は、幕末の歴史の流れを竜馬の視点で切り取ったもので、禁門の変など歴史上大きな事件も、竜馬が関わっていない部分は軽めに書かれています。

その中で、竜馬と関わった人々に関しては、いろんな人々が登場します。竜馬と対照的な立場だった板垣退助は剣術修行時代に剣道対決をしています。それが実際にあったことなのか、今となっては確かめようがありませんし、幕末の中心人物ですから、実際にあったとしてもおかしくはありません。読めば幕末の歴史を彩ったほとんどの人物が竜馬と関わりがあったようです。

中でも一巻から八巻まで登場するのが、三菱財閥創始者の岩崎彌太郎です。同じ土佐藩出身ですが、一貫して肌が合わなかった様子が描かれています。それでいてお互い意識した関係だったようで、岩崎彌太郎は龍馬の後を継ぐかのような商社を発展させていきます。

幕末の登場人物の何人かは、その後明治維新の時代を長生きした人物の話の中で語り継がれています。龍馬の死が1867年ですから142年前の出来事、何代か前の先祖が生で見ているわけですから、とても興味深いところであります。

投稿者 fujix : 18:58
 ■  竜馬がゆく 司馬遼太郎

歴史ブームです。歴史小説専門の書店があったり、歴ドルという歴史に詳しいアイドルまでいるそうです。実は私は歴史ダメで、大河ドラマ見たこともないし、共通一次は地理選択で社会科が足を引っ張りました。今年はちょっと研究してみようと、大学の時に読んだ司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を再読しました。

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写真は1991年に訪れた桂浜で撮った龍馬の銅像です。

幕末の激動の時代、産業革命により開発された蒸気船でペリーがやってきます。偶然江戸で剣術修行をしていた竜馬は黒船を目撃し、波乱の人生をスタートさせます。暗殺や戦争、死刑がまかり通っていた時代で、竜馬は幾度も命を狙われながら、類まれな剣術を持ち合わせながら一度も人を斬らずにいました。歴史に残る反乱にも参加することなく、薩長同盟を結ばせ、大政奉還にこぎつけました。それでいて自分は役人になることなく、自由な人生を選びました。長崎で商社・亀山社中を結成したり、武士というより商人としても政治経済のあらゆる分野で能力を発揮しました。

私が坂本龍馬が凄いと感じるところは、自分の進むべき道をひたすら追求し、その夢に向かって邁進したことです。現代でもそうですが、移り変わる時代の中、昨日まで常識だったことも、今日になるとまったく無意味だったりすることもあるわけで、ましては世は幕末、友人は次々に命を落としている状況の中、他人からは大法螺吹きと言われながらも、自分の信じた道を突き進みました。しかもすべてが順風満帆だったわけでもなく、どちらかと言うと何かやるたびに大きな試練に遭っています。

自分が正しいと思ってやってきたことも、結果的には評価されないこともあるかもしれませんが、その時龍馬のように生きていけるでしょうか。その浮世離れした生き方、それでいて誰にも愛された人柄は、これからも私の良き見本であり続けることでしょう。

投稿者 fujix : 07:28