2009年10月02日
 ■  小児歯科・神経の処置について

小児のむし歯の治療で、むし歯が大きく神経まで達している場合は、いわゆる「神経を取る」治療になります。

なぜ神経を取らないといけないの?
当院ではなるべく削らない治療、神経をとらない治療を心がけています。
しかし、乳歯では、歯の内部に占める神経の管(歯髄)が大きく、むし歯が神経まで達しやすくなっています。神経を残すことによって、あとで痛みが出たり、腐ってしまったりすることがあります。

治療は嫌がりませんか?
基本的に麻酔をして痛くないようにして行います。歯を削る量が多くなりますし、治療時間も長くなりますので、嫌がるお子さんが多いのも本当です。しかし、回数を分けて行うよりも一度で行った方が治療期間中の感染を防ぐ意味で有効です。

永久歯への影響は?
 乳歯の神経を抜くこと 自体は永久歯に影響を与える事はありません。
また、乳歯の神経を抜くと、生理的な時期よりも早く歯根吸収をおこす傾向があります。そのため、永久歯の萌出も早くなる傾向になります。

銀歯をかぶせるのはなぜ?
 神経を取った後は、歯ぐきや詰めたところからバイ菌に感染することがあり、また歯が割れたりすることがあるので、全体を覆うように銀歯で被せなければなりません。乳歯の場合は型を取って作るのではなく、乳歯冠と呼ばれる既製品を使いますがこちらの方がキレイに入ります。
 
以上、大きなむし歯を作ってしまった場合の治療方法ですが、なるべく早めに小さなむし歯のときに発見し早期治療が望ましい、またむし歯を作る前の予防が大事なのは言うまでもありません。

投稿者 fujix : 09:06
2009年10月01日
 ■  小児歯科・治療に入る前に・・

歯科の治療は誰でも怖いものです。まして小さいお子さんになるとなおさらだと思います。当院では、・3-5歳くらい・歯科治療が初めて・怖がり、人見知りというお子さんを対象に、実際に歯を削る治療の前に2,3回来院してもらって、治療の練習を行います。

目指すところ
・ 信頼関係を築くこと。
・ より良い人間関係を築くこと

初診
・ 受付で問診表1を記入してもらう
・ カウンセリングルームに親と子両方入ってもらう
・ ユニットで診査
・ Bコース(かめコース)の場合
・ 問診表2を問診しながら記入する。

〇練習(2回してから慣れて治療に入る場合)
目的
・ 声を出させる
・ やりたくなければやりたくないで、「やりたくない」という言葉を引き出す。
注意
・ こちらから何かを伝えようとしない。
・ ただひたすら心をオープンにさせるようにする。
・ 喋ってもらう、というのはとても大変なことなので、言葉が出なくてもスタッフは落ち込んだり、患児のせいにしたりしないようにしましょう。
・ 子どもは歯科治療で誉められたいと思っていない場合は、誉めすぎるとしつこく感じるようです。「頑張った」「偉かった」という上からの評価ではなく、「どうだった?」「そうなんだ」という共感が望ましい。誉めるなら、着ている服とか、友達と遊んでどうだったということとか・・・。

来院前
・ ユニットを倒してカバーを掛けておく
・ ライトの部分と、ハンドピースの部分におもちゃを飾る
・ 好きなキャラクターのグッズをあらかじめ用意しておく。

来院
・ 時間はバラバラでも良いが、全員が同じ視線で挨拶をしよう
・ 受付は前回母子分離の話をしているので確認する。前回、コンサル後に家に帰って考えが変わることがあるのですべてのケースについて確認する。許可がでている場合は子どもだけで入ってもらう。
・ 迷っている方には「お任せください」と自信を持って伝える
・ プレゼントを渡してよい子には最初からちらつかせる。上手に出来たら、ではなく、終ったらあげるよ、と伝える。
・ 厚着をしていたら脱がせる。
・ トイレを済ませてもらう

ユニット
・ うがいしましょう
・ ボイスコントロール法
・ 水鉄砲(3WAYシリンジ)で水を出させる。
・ 溜まったコップから掃除機(バキューム)で吸わせる
・ 口腔内診査(見るだけ)何度か「見る→起こす→うがい」を繰り返す。
などなど。拒否反応の強い子は最低限ここまで
・ 水を数滴口の中にたらす
・ バーの付いてないジェット機(5倍速)で口の中で回す。
・ 口の中に溜まった水をバキュームで吸う。
・ 笑気を鼻に付ける
・ 鏡で見てもらう
・ 嫌がる子には直接話しかけずに周囲の人たちだけで会話をしながら、こちらの意思はそれとなく伝える。

注意・色々触らせるが、歯科用キャビネットの上は触らせない

終わり
・ プレゼントをあげる(できなくてもあげる)
・ 親には「上手な子どもも最初はみんな同じでした」「おうちに帰ったら、優しい先生でよかったね、と言って下さい。お母さんがそう言えば、子どももそう思うようになりますよ」などと伝える。

2回目
目的
・ 次回から行う治療がどこまで可能なのか見極める
・ よりコミュニケーションを取る
・ 子どもから話し出すような話題を振ってみる

ユニット
1回目に加え、、
・ 可能なら少し削る。
・ 可能なら前歯の小さいC1にCR充填する。ただし無理をしないこと。

終わり
・ 秘密を共有する関係の成立(秘密でもう一つご褒美をあげる、誰にも言っちゃダメだよ)

治療
・ 治療の予約の際にも上のようなことは行います。
・   必要なら3回目の練習を行います。
・ 治療時間が長くなったら、子供向けの音楽を流すなど、気をそらす工夫をする。
・ 途中から嫌がってくると体が硬直してくるので、手をブラブラさせたりする。


というような流れで行います。もちろん急ぎの方や、すぐに治療可能なお子さん治療に入ります。C2までのむし歯なら、おそらく大丈夫と思いますが、神経に達する大きなむし歯の際は注意が必要です。

投稿者 fujix : 09:53
2009年09月30日
 ■  小児歯科・来院時の注意点

お子さんを治療に連れてくる際に、気をつけて欲しい点がいくつかあります。

まずは第一に、くれぐれも「ちゃんとやらないと歯医者で注射してもらいますよ!」とは言わないでください。ちゃんとしている子でも、必要があれば注射は使いますし、悪いことをするから注射するわけではありません。日頃の会話の中に、知らずに歯医者の悪いイメージを使っていると来る前から、お子さんは不安になってしまいます。

受診の時間ですが、機嫌の良い時間に予約を取るのがベストです。個人差はありますが、午前中が疲労も少なく、心理的にも安定していると言われています。また、治療中汗をかくので治療室に入る前に先に上着を脱がすなどのコントロールも必要な時もあります。

なるべく最短で終わるように、努力をしています。予約時間に遅れると他の方の治療と重なってしまい、十分な時間が取れなくなってしまいます。早く来すぎても、お子さんが待ち時間を退屈してしまい集中力が持たない場合もありますので、なるべく時間通りにお越しください。

治療が終わったら、ご褒美をあげることがあります。ご家庭での指導内容と一致しない場合はお知らせください。

投稿者 fujix : 15:52
 ■  小児の強制治療

小児の治療のオプションの一つに、ネットを使った強制(的)治療があります。
 歯科治療は歯を削る機械を用いますので動くと危険です。動かないようにスタッフや保護者が抑えるとついそこに力が集中してしまいます。抑えるときは家族の方にも協力いただく場合もありますが、一か所を強く抑えないように、とかついつい大きな声を出してテンションを上げてしまわないように、など抑え方にもコツがあります。
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ネットは均等な力がかかるため、一か所に抑える力が集中しません。だんだんと落ち着いてくれば治療の途中から外します。
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 症状に緊急性がない時は、慣れてもらうために何度か通院してもらい、最初はエアーをかける練習、徐々に刺激を大きくしていくことや、繰り返し接触することでコミュニケーションを取ることで強制せずに治療ができるように働きかけていきます。事故など緊急時や痛みが強い場合などに、より安全に治療をしようと思えば有効な手段です。実際に行う際は保護者の方とよく相談し、同意を得てから行います。
 

投稿者 fujix : 09:32
2009年09月29日
 ■  小児の治療時の母子分離について

小さなお子さんがいらっしゃるご両親は、治療にお連れするのにいろいろお悩みの方も多いかと思います。
最近は、保護者のニーズも様々で、治療中保護者が診療室の中に一緒に入りたいという方、待合室で待っておきたい方、いろいろです。
保護者と一緒がいいかどうかは、その子によって違います。 が、母親と一緒だと子どもと歯科医との関係が築けない場合があります。例えば、私たちがお子さんに聞くことに保護者の方が答えてしまい、子どもと歯科医が話をしにくい場合などです。
 歯科医と保護者が話すのがいけないかと言うと、そうでもなく、保護者と仲良く話していることで、お子さんが安心する場合も多いです。お母さんと仲良くしているから、この大人は安全だと感じるのでしょう。保護者の方が当院の患者さんだったり、知り合いの方だと、うまくいくケースが多いのはこのためです。

 一般的には
• 2歳までは一緒が良い
• 3-4歳は小児の行動を十分に観察し、必要があれば同室させる。
• 5-6歳では不要
と言われています。

 当院では、保護者のご希望に沿うようにはしていますが、お子さんだけで治療した方が慣れるのが早いようです。保護者の方が思うより、お子さんは一人でもしっかり治療ができるものです。
歯科医師や養育者の見栄や診療時間のことを考えずに、お子さんの「理解・信頼」を優先して判断していきたいと考えています。

投稿者 fujix : 22:57 | コメント (2)
2008年12月12日
 ■  リサとガスパール

子どもさんが良く使う治療スペースの絵を久しぶりに入れ替えました。リサとガスパールです。NHKでやってるペネロペちゃんの作者による絵本から、先日北九州美術館に行った際仕入れてきました。
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投稿者 fujix : 16:59
2007年09月28日
 ■  キャラクターマット

100円ショップのキャンドゥで、くまのプーさんのマットを買いました。1枚105円なんで420円也。汚れたら使い捨て感覚です。診療用椅子の周りを埋め尽くしたい衝動に駆られてしまいます。

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投稿者 fujix : 09:26 | コメント (2)
2007年07月13日
 ■  小さな子でもご安心!

当院には、1歳からお子さんがやってきます。1歳と言えば歯が生えたばかりですが、むし歯になったわけではありません。予防を目的に来てるんです。最初の頃は1歳児と言えば兄弟姉妹の下の子が多かったのですが、最近は第1子で1歳から来られる方も増えています。

2歳までは保護者のひざの上で診療しますが、最初は泣いてしまう子もいます。そこで、いろんなグッズを用意しました。
まずはマペット(操り人形)
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そう言えばあの芸人さん、最近見ませんねー。

それから、歯医者の道具のそばには
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こんなのがいます。誰か名前をつけてあげてください。

さてここはどこでしょう?
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歯科医院のチェアに横になって見上げた場面です。よく見ないと気がつかないからしっかり探してくださいね。

それとこの謎の物体。なんだと思います?
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実はこれは歯の形なんですね。触るとぶにょぶにょしています。なんとも表現しにくい感触ですが、握っているとお子さんは安心するみたいです。

あとは院内のBGMもアンパンマンを始め子ども用を多く揃えていますので、遠慮なく申し付けください。

さて、これらは以前より空き時間を使ってスタッフ全員でディスカッションを行ってきた結果です。「初めて歯科を受診するお子さんにどうやって歯医者に慣れてもらうのか」、というのは当初はなかなか難しく、何年か前は小さい子は小児歯科専門医を紹介することもありました。その後だんだんとアイデアや工夫を繰り返してきました。例えば歯医者の道具を使って、コップに水を出したり吸ったりしてもらおう、などなど・・。ちょっとしたことでも子どもにとっては怖かったりするものですが、実際やってみると大したことなかったりもします。そこに気付いてもらうのが私たちの役割です。

先日これらのアイデアを詰め込んで自分たちで小児役、アシスタント役、母親役でロールプレイングしてみたのですが、アイデアを出しすぎて、全部行ったら疲れちゃう、ということがわかり、プログラムを削りました。泣いて治療できなかったお子さんもお気軽に来院ください。お子さんに合わせた治療や予防を行います。

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