当院におけるTQM活動

当院では飯塚病院のTQM活動に影響を受け、2000年よりTQM活動を行っています。
スタッフの人数が少ないため、みんなで行ったことを、個人でまとめるという方式を取っています。

TQMとは
当院のTQM活動


TQMとは

TQMとはTotal Quality Management(トータル・クオリティ・マネージメント)のこと。日本語訳は「総合的品質管理」。

もともとは産業界で、製品の品質の工程をマニュアル化し、高い精度で管理することから始まった。
医者は医療を「品質」と呼ばずに、QCを精度管理と呼んでいる。
最近は医療現場でもTQM(総合的医療内容管理)の考え方が浸透し、一定水準の医療が提供できるような体制が整備されている。

TQMが広まった 背景について

DRG/PPS(診断群別包括支払方式)が採用→医療の質を落とさずにコストを削減しなければならないという,
トレードオフともよばれる問題に直面したことが、TQCの手法を病院にも取り入れるきっかけとなり1987年頃から始まった。


医療の質とは
医療の世界では患者のQOL(生活の質)が問題にされている。
一方、医療の質に関する議論はあまりなされていない。
これは医療の質の定義が難しいためである。臨床の質におけるクリニカル・インディケーターはまだ確たるものはなく,病院間の臨床の質の格差はわからないのが現状。
最近では病院の格付け会社が設立されている( Health Grades, Inc.など)

EBM、クリティカルパスとTQM

しかし医療は、患者や社会に帰属するものであり、医療の質を保証
(QA;quality assurance)し、改善していくこと(CQI; continuous
quality improvement)は医師の社会的な責務である。

医療の質の評価法には以下のようなものがある。

医療の質の評価
構造…診療室の構造、設備、職員数
過程…診療計画、診療手順、患者への対応
結果…治療の予後、治療後の患者のQOL

医療の質の評価(評価者の観点から)
自己評価…TQMなど
患者評価…患者満足度CSなど
第三者評価…アメリカのJCAHOなど

医療の質の評価には構造、過程の部分も重要であり、結果においても
患者満足度評価や自己評価、EBMやクリティカルパスの手法は重要。
医師のデシジョン・メイキング(意思決定)の際に,EBMの役割が臨床の質向上にはますます大事になっている。


#アメリカではマネジドケア(日本でいうと支払い基金が医療費を
コントロールし、医療機関を管理するようなシステム)が背景にあり、
最小限の医療費で最大の効果が求められる。もちろん医療においては
それが全てではないと思うが、日本でもその方向性はいずれ示唆されるの
ではなかろうか?
コストと質の両方を維持していくためには、TQMのような精度管理の
システムに医院全体で取り組む必要があると言える。

参考文献
かかりつけ歯科医のための新しいコミュニケーション


ISOとTQM

最近、新聞広告やテレビCFで「ISO9000を取得しました」などと
言ったコメントを見かける事が多くなってきた。

ISOの正式名称は、International Organization for Standardization
といい、日本語では、国際標準化機構。
大雑把に言うとJIS規格の国際版みたいなものですね。

ISOは製品そのものの規格だけでなく、経営のしくみを対象としている。

さてこのISO9000.14000等は、単独での運用ではその効果
も最小であり、単独での運用も困難である。それは、何をする必要が
有るのか?は、決められていても、どうすれば良いのかは、規格を利用する
それぞれの組織が決める事になっているからで、「ISO9000を
取っては見たけれど、結局は面倒だけが残った」という意見もあるようだ。

よって、ISOを運用してゆけば必然的に他の管理技術を使わざる得ない。
方針管理、統計的手法、業務改善手法、情報伝達・・・数々の管理技術手法
なり業務システムが総合的に機能して効果ある活動が可能。

その具体的体系的システムの一つが「TQM」である。
「TQC」にISOを取り入れたマネジメントシステムであり、
ISOマネージメントシステムには基本のツールだと位置づけられている。

#ISOの普及とともに、TQMの必要性もどんどん認められてくるでしょう。



TQMの進め方

TQMストーリーは8つの段階に分けられます。

1テーマの選定
・職場で困っている点、悩んでいる点から探す
・次工程に与える迷惑度から探す
・同じ仕事の繰り返しから探す
・メンバー全員が興味を持って参加できるテーマを選ぶ
・短期間で解決できるテーマを選ぶ
・テーマは悪さ加減で表現する

2選定の理由、目標の明確化
・なぜ、そのテーマを取り上げたか
・いつまでにどこまでやるか

3現状の把握
・データで話をする
・データを分かりやすく、層別化する

4原因の追求
・結果に影響しそうな原因を全て拾い出し、整理する・・ブレーンストーミング
・影響度の高い要因を見極める

5対策の立案と実施
・応急対策と再発防止策を区別する
・対策のマイナス面にも留意する

6効果の確認
・現状把握の際のデータと比較し、目標達成の可否
・金額(時間)に換算する

7歯止め・標準化
・対策によって解決できた問題が、また元に戻らないような仕組みを作る

8残った問題と今後の計画

QCに役立つ道具(詳細は略)
・パレート図・管理図・折れ線グラフ・ヒストグラム・バー、チャート
・チェクシート・散布図・円グラフ・レーダーチャート・

こうして院内の各部署で精度管理が行われていくわけですね。


参考文献
病院におけるTQM活動 麻生飯塚病院発行
第9回飯塚病院TQM発表会プログラム


当院のTQM活動

 さて、実際に当院では何を行っているのか、ということだが、上に記したような立派なことが
出来ているかと言うと、そうでもないかと思います。はじめのうちは、どういったことが医療の質の
向上に繋がるのか、戸惑いがあったようです。医療の質は先生の技術で、スタッフにはあまり関係ない
ようなイメージがあったのでしょう。
 もっと簡単に、3S・・専門化(specialization)、単純化(simplification)、. 標準化(standardization)を
もとに、院内のシステム、今やっていることを数値化したり言葉で表すことを考えてもらうことで
結局それが質の向上に繋がっているということに気付かされました。
 難しいスローガンを掲げるより、「今できること」を確実にやること、ということですね。



2000年
 掃除用具等消耗品の在庫管理について
 診療の効率を良くする説明
 掃除のもれをなくそう
 子どもの歯医者嫌いを克服する方法
2001年
 掃除用具等消耗品の在庫管理について2
 藤田歯科の紹介
 物品購入の見直し
2002年
 物品購入の見直し2
 定期健診システムの見直し
 標準化への工夫
2003年
 10枚法再考
 現在の中断状況
 歯ブラシの選び方
 棚卸し
2007年
 院内の改善点
 1年間にやったこと

2004年以降は年間プロジェクトの中に組み込んで取り組んでいます。

TQMリンク

なるほどTQM-品質管理 医療のTQM推進協議会




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